「バラスト水」が気になる

こんにちは

最近、「バラスト水」という言葉を理解しました。
このバラスト水というのは、何か大きな荷物を積んできた船舶が荷を降ろした後、
その船のバランスを保つために大量の水を積んで戻るのですが、
その水のことを「バラスト水」と呼んでいます。

このバラスト水に関するニュースをいくつか目にしたのでご紹介します。

まずひとつは、川崎市が、市内の製鉄所で炉を冷却した水(工業用水)を、
オーストラリアへバラスト水として積んで輸出する計画中、というもの。

川崎市内の製鉄会社にはオーストラリア産の鉄鉱石が輸入されており、
また一方ではオーストラリアでは水不足に悩まされており、
鉱山採掘の際に発生する粉じんを抑えるために水が必要なのだとか。
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実は通常使われているバラスト水というのは、
荷揚港で積まれ、荷積港で排出されているのだそうです。
そうすると、荷揚港で積まれた水に含まれる生物が荷積港で外来種となってしまい、
生態系に影響を与えてしまう可能性もあるのだとか。

そうした問題に対処するのが、ふたつめのニュース。
日本郵船株式会社の所有する船舶に、バラスト水処理システムを搭載する、というもの。
このシステムを開発したのがJFEホールディングスグループのJFEエンジニアリング
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2004年に先ほどの生態系の問題に関する「バラスト水管理条約」が採択されてから開発に着手、
ようやく今年、初の就航船への搭載が決まったようです。

バラスト水管理条約はまだ「発効」されていないものの、
発効されると全ての船にバラスト水処理システムの搭載が義務付けられるそうで、
時代を見据えた開発魂は素晴らしいなと感心してしまいます。

どちらのニュースも、水を効率的に使うことができたり、
環境を乱さない仕組みづくりであったりと、素敵ですよね。
私たちとあまり関わりのないところでも、このような取り組みが行われていると思うので、
これからもこういったニュースは随時紹介していきたいと思います。