留学で来日した中国人の作った会社

こんにちは。

今日は、もしかしたら多くの人がご存知かもしれませんが、
私は昨日初めて知ってちょっと感動した、ある創業社長の
お話をご紹介します。

それはソフトブレーン株式会社創業者の宋文州氏。
現在は社長を引退し、同社のマネージメント・アドバイザーや、
経営コンサルタントとして、東京と北京を往復する生活を
送っているようです。

宋氏は、中国の一流大学を卒業したあと、1985年9月に
中国国費留学生として来日、1986年4月北海道大学大学院に
入学したいわば中国のエリート。
北海道大学では土木解析ソフトの開発などをしていたのだそうです。
(もちろんそれだけではないと思います!)

無事博士号を取得したものの、宋氏はなんと天安門事件
影響で中国に帰国できなくなってしまい、北海道の会社に
就職。しかしそこも半年で倒産。
その後、宋氏は自身が大学で開発した土木解析ソフトを
ゼネコンなどに販売し、その資金を元に、1992年に札幌市内で
ソフトブレーンを起業したのだそうです。

その後ソフトブレーンは2000年に東証マザーズ上場、
2005年には東証一部に鞍替えするという急成長を遂げました。
20歳を超えてから来日した外国人が創業した会社が
東証一部に上場するのは初めてのケースなのだそうです。
その後、宋氏は2006年8月末で代表の座から退きます。
大変な英断だったと思うのですが、興味のある方はこちらの
インタビューをご覧ください。
(『僕がソフトブレーンの会長を辞める理由』)

また、宋氏は、現在、ソフトウェア開発を主な事業とする
インフォテリア株式会社社外取締役も務めているようです。